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マガサシテルセン寓話 「豚だらけ」

2017/05/18 19:29

マガサシテルセン寓話 「豚だらけ」





寓話集(仮)より。
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マガサ夢語り 「コロッケ」

2017/04/26 19:32

朗読 「コロッケ」





夢を見ているその間は真実のようで、あらゆる出来事に納得してしまうこともしばしば。
何ともない話ですが、妙に印象深かったので。
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朗読 葉隠 聞書第一より 大雨の戒め

2016/08/12 10:46

大雨の戒め





フォレスト・ウィテカー主演の映画「ゴースト・ドッグ」で、主人公が愛読しているのがなんと英訳された「葉隠」。
劇中でその文章のいくつかがモノローグとして語られるのですが、その中でも、雨のシーンと相まって特に印象に残った一文です。

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朗読 原民喜「原爆小景」より コレガ人間ナノデス

2016/08/09 20:36
原民喜「原爆小景」より

コレガ人間ナノデス






「水ヲ下サイ」などを含んだ詩集「原爆小景」の中の一編。
青空文庫などでも読むことができます。
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朗読 ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った 第一部 千の目標と一つの目標」より

2015/12/16 20:04
朗読 ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った 第一部 千の目標と一つの目標」より







 ツゥラストゥストラは、多くの国と多くの民族を見た。しかしツァラトゥストラは、
かの愛情ある者の創作物よりも大きな力を持つものを、この地上に見いださなかった。
創作物の名は、「善」と「悪」である。

 まことに、この善の賞賛の力、悪の非難の力は怪物である。さあ、言ってごらん、
わが兄弟よ、誰がこの怪物を制圧してくれるだろうか? 誰がこの怪物の千の頸に
くびきをかけるだろうか?

 千の目標が、従来あったわけだ。千の民族があったから。ただその千の頸を結びつける
くびきだけが、いまだにない。ひとつの目標がない。人類はまだ目標を持っていない。

 だが、どうだろう、わが兄弟よ、人類にまだ目標がないのなら――人類そのものもまだ
なりたっていないというものではなかろうか?

 ツァラトゥストラはこう言った。


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朗読 「深夜の思ひ」 中原中也

2015/11/28 18:43
朗読 「深夜の思ひ」 中原中也









深夜の思ひ



これは泡立つカルシウムの

乾きゆく

急速な――頑ぜない女の児の泣声だ、

鞄屋の女房の夕の鼻汁だ。



林の黄昏は

擦れた母親。

虫の飛び交ふ梢のあたり、

舐子のお道化た踊り。



波うつ毛の猟犬見えなく、

猟師は猫背を向ふに運ぶ。

森を控へた草地が



  坂になる!



黒き浜辺にマルガレエテが歩み寄する

ヴェールを風に千々にされながら。

彼女の肉は跳び込まねばならぬ、

厳しき神の父なる海に!



崖の上の彼女の上に

精霊が怪しげなる条を描く。

彼女の思ひ出は悲しい書斎の取片附け

彼女は直きに死なねばならぬ。

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朗読 「黄昏」 中原中也

2015/11/27 18:28

朗読 「黄昏」 中原中也









黄昏



渋った仄暗い池の面で、

寄り合った蓮の葉が揺れる。

蓮の葉は、図太いので

こそこそとしか音をたてない。



音をたてると私の心が揺れる、

目が薄明るい地平線を逐ふ……

黒々と山がのぞきかかるばつかりだ

――失はれたものはかへつて来ない。



なにが悲しいつたつてこれほど悲しいことはない

草の根の匂ひが静かに鼻にくる、

畑の土が石といつしょに私を見てゐる。



――竟に私は耕やさうとは思はない!

ぢいつと茫然黄昏の中に立つて、

なんだか父親の映像が気になりだすと一歩二歩歩みだすばかりです

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朗読 「落下傘 三」 金子光晴

2015/11/25 21:03
朗読 「落下傘 三」 金子光晴







落下傘







ゆらりゆらりとおちてゆきながら

目をつぶり、

双つの足うらをすりあはせて、わたしは祈る。

 「神さま。

 どうぞ。まちがひなく、ふるさとの楽土につきますやうに。

 風のまにまに、海上にふきながされてゆきませんやうに。

 足のしたが、刹那にかききえる夢であつたりしませんやうに。

 万一、地球の引力にそつぽむかれて、落ちても、落ちても、

 着くところがないやうな、悲しいことになりませんやうに。」

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朗読 「落下傘 二」 金子光晴

2015/11/24 18:14
朗読 「落下傘 二」 金子光晴








落下傘







 この足のしたにあるのはどこだ。

……わたしの祖国!



さいわひなるかな。わたしはあそこで生れた。

 戦捷の国。

父祖のむかしから

女たちの貞淑な国。



もみ殻や、魚の骨。

ひもじいときにも微笑む

躾。

さむいなりふり。

有情な風物。



 あそこには、なによりわたしの言葉がすつかり通じ、かほいろの底の意味まで

  わかりあふ、

 額の狭い、つきつめた眼光、肩骨のとがった、なつかしい朋党たちがいる。



 「もののふの

 たのみあるなかの

 酒宴かな。」



洪水のなかの電柱。

草ぶきの廂にも

ゆれる日の丸。



さくらしぐれ。

石理あたらしい

忠魂碑。

義理人情の並ぶ家庇。

盆栽。

おきものの富士。


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朗読 「落下傘 一」 金子光晴

2015/11/22 14:59
朗読 「落下傘 一」 金子光晴








落下傘



 一



 落下傘がひらく。

じゆつなげに、



旋花のやうに、しをれもつれて。



青天にひとり泛びたゞよふ

なんといふこの淋しさだ。

雹や

雷の

かたまる雲。

月や虹の映る天体を

ながれるパラソルの

なんといふたよりなさだ。



だが、どこへゆくのだ。

どこへゆきつくのだ。



おちこんでゆくこの速さは

なにごとだ。

なんのあやまちだ。
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朗読 「かつこう」 金子光晴

2015/11/21 18:54

朗読 「かつこう」 金子光晴








かつこう



しぐれた林の奥で

かつこうがなく。



うすやみのむかうで

こだまがこたへる。



すんなりした梢たちが

しづかに霧のおりるのをきいてゐる。

その霧が、しづくになつて枝から

しとしとと落ちるのを。



霧煙りにつづいてゐる路で

僕は、あゆみを止めてきく。

さびしいかつこうの声を。



みぢんからできた水の幕をへだてた

永遠のはてからきこえる

単調なそのくり返しを。



僕の短い生涯の

ながい時間をふりかへる。

うとうとしかつた愛情と

うらぎりの多かつた時を。



別れたこひびとたちも

ばらばらになつた友も

みんな、この霧のなかに散つて

霧のはてのどこかにゐるのだらう。



いまはもう、さがしやうもない。

はてからはてへ

みつみつとこめる霧。

とりかへせない淋しさだけが

非常なはやさで流されてゐる。



霧の大海のあつちこつちで

よびかはす心と心のやうに、

かつこうがないてゐる。

かつこうがないてゐる。

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朗読 「ほどらひ」 金子光晴

2015/11/20 19:31
朗読 「ほどらひ」 金子光晴









ほどらひ




ほどらひといふことが ござる

ひとを好くにしても、憎むにも

またせるにしても、待つのにも

また、なが生きをするにしても



へうきんなおれの人生だったが

金がないので、まだたすかった

さうは言へ、金はないにしても

ほどらひといふことが ござる





――――――――――――――――――――――――

(ほどらひ=程合い)

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朗読 「混乱の季節」 金子光晴

2015/11/19 21:11

朗読 「混乱の季節」 金子光晴








混乱の季節



「もうそろそろ幕でげせうな」

「いや、なかなか。人間は何千万年も生きてきた地衣苔類の同類ですからね」



 窻の外の争乱を肴に杯をあげながら

人は、顔を合せる毎に生欠伸をする

 だが、二人集まれば意見は必ず分れ、

いまが撥乱の世といへば、金さへ捉めば

こんなに駘蕩の時代はないといふ

――要するにそれがその混乱の兆。

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朗読 「わたしが一番きれいだったとき」 茨木のり子

2015/11/18 19:55

朗読 「わたしが一番きれいだったとき」 茨木のり子








わたしが一番きれいだったとき



わたしが一番きれいだったとき

街々はがらがら崩れていって

とんでもないところから

青空なんかが見えたりした



わたしが一番きれいだったとき

まわりの人達がたくさん死んだ

工場で 海で 名もない島で

わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった



わたしが一番きれいだったとき

だれもやさしい贈物を捧げてはくれなかった

男たちは挙手の礼しか知らなくて

きれいな眼差だけを残し皆発っていった



わたしが一番きれいだったとき

わたしの頭はからっぽで

わたしの心はかたくなで

手足ばかりが栗色に光った



わたしが一番きれいだったとき

わたしの国は戦争で負けた

そんな馬鹿なことってあるものか

ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた



わたしが一番きれいだったとき

ラジオからはジャズが溢れた

禁煙を破ったときのようにくらくらしながら

わたしは異国の甘い音楽をむさぼった



わたしが一番きれいだったとき

わたしはとてもふしあわせ

わたしはとてもとんちんかん

わたしはめっぽうさびしかった



だから決めた できれば長生きすることに

年とってから凄く美しい絵を描いた

フランスのルオー爺さんのように

                  ね
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朗読 「波の音」 茨木のり子

2015/11/17 18:17

朗読 「波の音」 茨木のり子






波の音



酒注ぐ音は とくとくとく だが

カリタ カリタ と聴こえる国もあって

波の音は どぶん ざ ざ ざァなのに

チャルサー チャルサー と聴こえる国もある



澄酒を カリタ カリタ と傾けて

波音のチャルサー チャルサー 捲き返す宿で

一人 酔えば

なにもかもが洗い出されてくるような夜です



子供の頃と少しも違わぬ気性が居て

哀しみだけが ずっと深くなって
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朗読 「言いたくない言葉」 茨木のり子

2015/11/16 18:04
朗読 「言いたくない言葉」 茨木のり子








言いたくない言葉



心の底に 強い圧力をかけて

蔵ってある言葉

声に出せば

文字に記せば

たちまちに色褪せるだろう



それによって

私が立つところのもの

それによって

私が生かしめられているところの思念



人に伝えようとすれば

あまりに平凡すぎて

けっして伝わってはゆかないだろう

その人の気圧のなかでしか

生きられぬ言葉もある



一本の蝋燭のように

熾烈に燃えろ 燃えつきろ

自分勝手に

誰の目にもふれずに

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朗読 「灯」 茨木のり子

2015/11/14 19:01
朗読 「灯」 茨木のり子











人の身の上に起ることは

我が身にも起りうること



よその国に吹き荒れる嵐は

この国にも吹き荒れるかもしれないもの



けれど想像力はちっぽけなので

なかなか遠くまで羽ばたいてはゆけない



みんなとは違う考えを持っている

ただそれだけのことで拘束され



誰にも知られず誰にも見えないところで

問答無用に倒されてゆくのはどんな思いだろう



もしも私が そんな目にあったとき

おそろしい暗黒と絶望のなかで



どこか遠くにかすかにまたたく灯が見えたら

それが少しづつ近づいてくるように見えたら



どんなにうれしく見つめるだろう

たとえそれが小さな小さな灯であっても



よしんば

目をつむってしまったあとであっても


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朗読 「答辞に代へて奴隷根性の唄」 金子光晴

2015/11/13 16:34
朗読 「答辞に代へて奴隷根性の唄」 金子光晴






答辞に代へて奴隷根性の唄



奴隷といふものには

ちょいと気のしれない心理がある。

じぶんはたえず空腹でゐて

主人の豪華な献立の自慢をする。



奴隷たちの子孫は代々

背骨がまがってうまれてくる。

やつらはいふ。

『四足で生まれてもしかたがなかった』と



といふのもやつらの祖先と神さまとの

約束ごとと信じこんでるからだ。

主人は、神様の後裔で

奴隷は、狩犬の子や孫なのだ。



だから鎖でつながれても

靴で蹴られても当然なのだ。

口笛をきけば、ころころし

鞭の風には、目をつむって待つ。



どんな性悪でも、飲んべでも

蔭口たたくわるものでも

はらのそこでは、主人がこはい。

土下座した根性は立ちあがれぬ。



くさった根につく

白い蛆。

倒れるばかりの

大木のしたで。



いまや森のなかを雷鳴が走り

いなづまが沼地をあかるくするとき

『鎖を切るんだ。

自由になるんだ』と叫んでも、



やつらは、浮かない顔でためらって

『御主人のそばをはなれて

あすからどうして生きてゆくべ。

第一、申訳のねえこんだ』といふ。

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朗読 「居酒屋にて」 茨木のり子

2015/11/12 17:55
朗読 「居酒屋にて」 茨木のり子







居酒屋にて



俺には一人の爺さんが居た

血はつながっちゃいないのに かわいがってくれた

爺さんに小さな太鼓をたたかせて

三つの俺はひらひら舞った

ほんものの天狗舞いが門々に立つようになると

こぶしの花も咲きだして

ようやく春になるんだったよ


俺には一人のおふくろが居た

八人の子を育て 晩年にゃ五官という五官

すっかり ゆるんではてて

ずいぶんと異な音もきかされたもんだっけが

おかしなおふくろさ

深刻なときも鼻歌うたう癖あってなあ



俺には一人の嬶が居た

どういうわけだか俺を大いに愛でてくれて

いやほんと

大事大事のものを扱うように

俺を扱ってくれたもんだ

みんな死んでしまいやがったが

俺はもう誰に好かれようとも思わねえ

いまさらおなごにもてようなんざ

これんぽんちも思わねえど

俺には三人の記憶だけで十分だ!

三人の記憶だけで十分だよ!



へべれけの男は源さんと呼ばれていた

だみ声だったが

なかみは雅歌のようにもおもわれる

汽車はもうじき出るだろう

がたぴしの戸をあけて店を出れば

外は

霏霏の雪



いくばくかの無償の愛をしかと受けとめられる人もあり

たくさんの人に愛されながらまだ不満顔のやつもおり

誰からも愛された記憶皆無で尚昂然と生きる者もある

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朗読 「聴く力」 茨木のり子

2015/11/11 17:55

朗読 「聴く力」 茨木のり子







聴く力



ひとのこころの湖水

その深浅に

立ちどまり耳澄ます

ということがない



風の音に驚いたり

鳥の声に惚けたり

ひとり耳そばだてる

そんなしぐさからも遠ざかるばかり



小鳥の会話がわかったせいで

古い樹木の難儀を救い

きれいな娘の病気まで直した民話



「聴耳頭巾」を持っていた うからやから



その末裔は我がことのみに無我夢中

舌ばかりほの赤くくるくると空転し

どう言いくるめようか

どう圧倒してやろうか



だが

どうして言葉たり得よう

他のものを じっと

受けとめる力がなければ

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